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講演旅行と上海万博

 先日、飛行機が上海に到着したときの天気は曇り、太陽は時々顔を出し、暑すぎず湿度もあってちょうどいい天気だった。駆け寄ってきたホテルのドアボーイは「上海万博へようこそ!」と熱く言った。そのウェットな語感で上海に来たと実感。
 
 前月に友人の『日本新華僑報』編集長の蒋豊氏が万博に招待されたとき、新聞に一枚の写真を載せた。蒋氏と、「おかえりなさい」というプラカードを掲げたスタッフが写っていた。しかし私はと言うと、「帰ってきた」という感じがしない。ずっと「家にいた」ような気がするから。
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 当日の午後は「神戸のつどいin上海」フォーラムに参加した後、夜にはパーティーがあり、挨拶のなかで次のような話をした。

 私の学生に上海から神戸に来た中国人留学生がいる。彼は二つの印象を持ったという。一つは海のにおいがすること、もう一つは六甲山から遠くの海が見えること。もう一人、神戸から上海に留学した日本人学生がいる。彼も二つの印象を持ったという。一つは海のにおいがすること、もう一つは遠くの海が見えること。私は彼に尋ねた「上海には山がないのに、どこから海が見えたの?」。すると彼は「世界一高い展望台から見ました」と答えた。

 それぞれ別々の街から、別々の国からやって来た二人の学生が、相手の街に住んでみて、同じようなことを感じ、身をもって体験したわけだ。そしてこれからも彼らはリアルな体験を共有していくだろう。その意味で、上海万博のスローガンはすばらしい。よりよい都市、よりよい生活。

 次の日の午前中は上海万博の中国館を見学した。大スクリーンの映像による巻絵や屏風絵がおもしろかった。天気はよく、人も多く、韓国館は6時間待ちの行列だった。こんなに並んだら一日で真っ黒に日焼けしそうだ。
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 万博会場を歩いていると、時折かんかん照りの故宮を歩き回っているような錯覚を感じた。植えられている木が小さい木ばかりなのでますますその感じが強くなる。大木を植えないのにもきっともっともな理由があるのだろう。見渡す限りの人ごみ、日傘、そして、汗そのものなのである。
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by amaodq78 | 2010-06-13 10:04 | 文事清流