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最新刊の訳書

 友人の弁護士先生の旅行記をアレンジし、映画評論で著者が披瀝した映画鑑賞法も含め、中国社会の観察に励んでいる人間にはじつに適切なアドバイスになるだろうと思い、幅広い読者にぜひ読んでもらいたい一心で来月の上海で出版に漕ぎ着けたのである。
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 かなりの時間を要したであろうと考えてみたが、実際のところ、予定通りに作業を進み、なにより出版プロデューサーとして、中国語訳の本の面白さは、やはり旅と映画の対比、映画評論でいつも晦渋と評される特有な言葉遣いにそれほどの違和感を持たずに入り込めたのは、本の紀行文に親しめたからだと思われる。そのスタイルから出発して旅と映画の接点を次々に読まれていくだろう。
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 来月の上海国際ブックフェアに、本書のお披露目を兼ねた先行発売を行う予定
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by amaodq78 | 2009-07-26 22:40

中国語ブログ2000万アクセス突破

 ブログとは、もしかしたらほら吹き同士が交流する場だったかもしれないが、ただ交流ができたらの話である。

 なぜなら僕がなるべくそのままで話を脚色しているのに、ネットユーザーはいつも五割増しくらいに読んでくるからである。お互いが割り増したり割り引いたりするのではなく、一方的に「おそらく話はこのあたり」という点を勝手に当てはまるわけだ。

 ボーダサイトの女性編集者がいうには、もし阿毛博客のコメント欄が開放されれば、今やそのアクセスがとっくに億単位のはずだと。しかし、僕はやはり、一貫してこの手の交流はいらないのである。

 問題が生じるのは匿名の書き込みにどうしてもいやなヤツが混じりあってくる時だ。とりわけ、割り増しの読みが暴走し、僕の割り引き感覚が通じず、話にギャップが生まれてしまう。

 アクセスとは関係なく、毎朝歯を磨くのと同じように中国語ブログも書き続けようと思う。 
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by amaodq78 | 2009-07-17 06:43

元気な中国文学が見える講義

 たとえば、政治事件などが世論を席巻したのはけっこうであるが、それのせいで今の日本で中国文学に対する関心が薄れていることは否定しがたい。実際のところ、文学蔑視が精神の貧困にもつながることは明らかなのだ。
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 中国文学の邦訳出版をめぐる状況は関係者の多大な努力がおこなわれているにもかかわらず、なお困難な状況が続き、出版のあり方も模索されなければならない。かといって、政府の機関が多少の助成金を出すくらいで世の趨勢が急に変わるはずもない。しかし、それでも大学の講義として打てる手は打つというところに、中国文学への持つべき認識があるのではないだろうか。

 本日、熱心な学生諸君の受講をみて、なぜか嬉しい気持ちになったのである。

 中国といえば、物騒な世相など暗いイメージをいだく人も多いだろう。とりわけ現地での実感として、貧富格差に発する社会問題は深刻なのである。しかし、そういう国の文学が目に見えない場で着実な努力をしている。少々大げさに「中国」を語るが、文学の中での「本物」とは、実はこの激動な時代に存在しているのではないかとの感がないではない。写真は、女優+ミュージシャン+作家の田原さん(ティエンユエン)との公開対談、徐々に知られるその80年代生まれの世代の文学についても語ってもらったのである。
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by amaodq78 | 2009-07-01 19:19 | 文事清流