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言葉の間へ

 素敵なレイアオトを眺め、時には考証じみたことをしながら感じるのは、昨年の夏からずっと暖まってきた企画をつらぬこうとした女性編集者と僕がいるという思いだ。

 そして、日本語と中国語の間で大きく葛藤されながら、結局は言語に対する誠実さによって、僕の日本語著書も日本語だけではなく、中国語の美を表し続けてきている。

 今月、日本語と中国語による再編集版の本が上海で出版される運びとなったのは、なにより嬉しいものである。日本語を書けるという純粋な表現の仕事は、たとえ対象が初心者の中国人学生であれ、表現者を夢中にさせるものである。無論、僕も例外ではなかった。

 ふと我に返ると編集者と自分が考えていたことに対して不思議さを感じる。このようなふたつの言語が一冊の本でも読み取れることは、今後の日本語教育につながっていて、実に興味深いところである。
by amaodq78 | 2008-03-06 11:45 | 文事清流
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