中国でも知られるひとつの感動実話

 先月の札幌節(札幌デーin Beijing)フォーラムで、最後の締めだが、実話にふれた内容がある。ここで全記録から一部だけ再現しよう↓

 『私は日本に来たばかりでお金がなかったので、ヒッチハイクで旅行しようと思い立ち、高速道路の入り口で手を振っていました。やがて40分ほど経った頃、つい男の人が運転するトラックが止まり、乗せてくれました。その人の出身地を訊いたところ、北海道の旭川だということでした。

 その人は顔中髭だらけで、一見恐そうな感じでしたが、そのころまだ日本語がうまくなかった私に横になって休むように勧めてくれました。トラックは10トン車ほどの大きさで、運転手の後ろに畳が敷いてあり、休めるようになっていました。そのころは(20年も前のことです)携帯電話もなかったので、無線機を使って彼が一生懸命に何か言っていました。私には彼が何を叫んでいるのか全く分かりませんでした。

 深夜、一路東京へ向かっていた時のことです。彼に突然起こされ、「ちょっとこっちへ来て見てごらん」と言うのです。私が「何を見るんですか」と聞くと、彼は「前の方を見ろ」というので見てみると、深夜の高速道路を反対方向から走ってくるたくさんのトラックがパッシングライトを使って合図を送って来ていたのです。それらは彼のトラック仲間で、「今日は北京の若者を一人乗せていると言ったので、みんなが君に挨拶しているのだ」と彼は言いました。

 この光景‥‥、高速道路が一本の黒い川となり、車のランプはまるで夜空にきらめく星のように思えました。

 今でもこの時のことははっきりと覚えています。まるでハリウッド映画のようですが、これは本当にあったことなのです。』

 中国大手新聞に掲載され、ネットから朗読も聴ける↓

 『新華日報』2007年12月11日朝刊
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by amaodq78 | 2007-12-16 09:37 | 文事清流
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