小説は自分では書かないが、読むのは好きだ。旅行のときはたいてい、一冊をカバンに入れていく。この点、文庫はかさばらなくて旅のお伴にちょうどいい。
お気に入りの小説家が何人かいて、それはどんな小説を読んできたのかはわからず、結構いい加減なものである。 駅の待合室やホテルの喫茶室はともかく、家近くにある公園のベンチで取り出したりしたからだ。読むだけではなく、小説を横に置くと、眼は少し遊んでいたら、もうすぐ寝てしまうときもある。 しかし、小説に関してのみ言うなら、表紙の傷みぐらいでひと目でわかる気もする。この頃いちばん傷み激しいのは、乃南アサ『夜離れ』である。ずいぶん、いろんなところに持っていった。中国でいうと、北京や上海、それに杭州市内。宿泊先のホテルの部屋とともに、ヨレヨレ表紙の小説もまた、微妙な静寂さに疲れを増していた。 僕の読む小説では、なるほど、この僕が含まれているかもしれない
by amaodq78
| 2007-11-25 08:50
| 文事清流
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