取材のあれこれ、思うこと感じること

 以前、文章を書くために、なにかとひらめいたら、すぐにもテープに吹き込んでしまう。その後もしばらく続けてみたが、結局、これは僕には不可能だということがわかった。文章を書く場合、絶対的に静かでなければならない。昔はペンや鉛筆でも使用するが、ペンは絶えずインクをつけるのがいささか愉快な気持ちではないし、テープも耳だけを頼りにした、何か次元の違う作業としか思われなかったのである。

 それ以来、取材などに行くと、僕がテープを用意したり、じっくりと聞いたうえで書き残したり、加えたりすることを嫌うようになった。勿論、何の準備もなしにすいすいと完全原稿が書けるはずがない。それにしても、取材の現場でアドリブに対応するのが都合のいいものと思うのである。要するに、テープや相手の口述と違って、実際に自分で膨らませたイメージというものに集中する。そして、記事を書くということになる。
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 写真(拙著『狂走日本』P117掲載)はNHK衛星放送のニュースキャスターの石山智恵さん、彼女にインタビューを行ったのが最近ではない。少し古い話題だったかもしれないが、しかし、その当時に書いた記事は後に、一冊の本の中に収められ、彼女から受けた印象と相応じるような取材現場でのアドリブが、再び僕をとらえたからである。
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by amaodq78 | 2007-02-28 15:11 | 文事清流
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