昔はどこかの街角に黒猫の看板がいくつも立っているのが目につく。いまや、黒猫はすでに我が家の飼い猫になっていた。
どうも猫には、独特の質を持った重みがある。例えば、猫を抱いた時、ズッシリくるような、しかもとても柔らかい重みがそれである。 雑誌などの連載で、直接、猫が登場するのはそれほど多くないが、後は旅行記やエッセイ、それとかかわる間接的な話が多い。もっぱら日常に観察した「僕」的な猫である。  猫のことを思うと、小説仕立てにすることもできるかも知れないが、事実、二度ほどそれを試みてはいる。あえてそうせず、別の話とした。というのも、別の話だけではなく、すべては小説にすると、普通に表現できないと思ったからである。本性からして、現実のなかの話を圧縮させることが一番好きなので、小説は向いていないのである。 黒猫は、我が家のどの場所が一番快適に眠れるかを体で覚えているらしい。何事もわざわざ乗らなくたって良さそうなものがある。そこが猫の習性なんだねと言われればそれまでだろうが、僕に言わせれば、それこそ猫に教わったところでもある。
by amaodq78
| 2007-01-07 20:33
| 黒猫の隣歩き
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