先月、都内の会食で番組の製作・友人の張麗玲さんに訊いてみたことがある。「番組の製作が終わったとき、どんな気持ちでした?」
「これからもっと積極的に生きなければならないのか、そんな気持ちでしたよ」 まあ、人が会話をするときには、かなり複雑な精神の働きがあり、話し手と聞き手が交替しながら進むことで、さらに複雑で微妙な反応を増やしていく。彼女と何気なくしゃべってみると、なぜか、そう思うようになる。無論、僕もそうだが、会話は相手の反応によって中途変更を余儀なくされるものであり、言い始めたときに考えた内容は、聞き手の顔つきや動きなどから中止するか、もっと強調するか、まったく別の方法に切り換えるかという判断を刻々に迫られてくるときもある。 話が長いから、詳しく言わないけれど、美人の彼女は逆風の中でよく頑張ったと思う。なかなかの人物だ! ちなみに番組の主人公、15年間「不法滞在者」として日本でまじめに働き続けた丁尚彪さん、そして、彼の一家の壮絶な物語は見る価値が大いにある。 張麗玲さんが作った『小さな留学生』というドキュメンタリーについてあまり評価しなかったけれど、今回は違う。一時的な感動ではなく、見ているうちはそうだったかもしれないが、その後も心の底になにかが残っている気がする。魂の奥に鳴り続けているというような実感がするのも僕だけなのだろうか? 丁さんとは、10年ほど前に一緒に飲んだこともあり、今はブログを通じて、時々連絡を取っている。芯の強い、不思議な男だ! 『泣きながら生きて』
by amaodq78
| 2006-11-13 18:23
| 文事清流
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