元気な中国文学が見える講義

 たとえば、政治事件などが世論を席巻したのはけっこうであるが、それのせいで今の日本で中国文学に対する関心が薄れていることは否定しがたい。実際のところ、文学蔑視が精神の貧困にもつながることは明らかなのだ。
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 中国文学の邦訳出版をめぐる状況は関係者の多大な努力がおこなわれているにもかかわらず、なお困難な状況が続き、出版のあり方も模索されなければならない。かといって、政府の機関が多少の助成金を出すくらいで世の趨勢が急に変わるはずもない。しかし、それでも大学の講義として打てる手は打つというところに、中国文学への持つべき認識があるのではないだろうか。

 本日、熱心な学生諸君の受講をみて、なぜか嬉しい気持ちになったのである。

 中国といえば、物騒な世相など暗いイメージをいだく人も多いだろう。とりわけ現地での実感として、貧富格差に発する社会問題は深刻なのである。しかし、そういう国の文学が目に見えない場で着実な努力をしている。少々大げさに「中国」を語るが、文学の中での「本物」とは、実はこの激動な時代に存在しているのではないかとの感がないではない。写真は、女優+ミュージシャン+作家の田原さん(ティエンユエン)との公開対談、徐々に知られるその80年代生まれの世代の文学についても語ってもらったのである。
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by amaodq78 | 2009-07-01 19:19 | 文事清流
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